最も低い関税率を適用するためのステップ

最も低い関税率を適用するためのステップ

実は…関税率はどれを適用するのか、その優先順位が複雑です。
以下では、出来るだけシンプルにまとめてみました。

関税率の種類

①国定税率(a基本税率 b暫定税率 c⭐️特恵税率(一般・特別))
②WTO税率
③⭐️EPA税率(RCEP等)

⭐️原産性の証明必要

関税率適用の優先順位

特恵税率orEPA税率(特恵>= EPA ならば EPA優先)

暫定税率orWTO税率(暫定>WTO ならば WTO優先)

基本税率orWTO税率(基本>WTO ならば WTO優先)

となります。

とにかく特恵が一番優先です。その上でRCEPなどEPA締約国からの輸入であれば、EPAと比較検討して低い方を適用してください(但し、どちらであっても原産地証明書が必要です)。

特恵もEPAも適用できない場合は、暫定税率があるか?あればWTOと比較検討して低い方。暫定もなければ、基本とWTOでどちらが低いかです。

ただ、暫定は無い事がおおい、WTOは基本より低いので、実務的には、特恵とEPAの適用を検討して、なければWTOというケースがほとんどです。

上の検討の流れを、Yes /Noチャートにまとめました。こちらを使えば、一番低い関税率はどれになるのか辿り着きますのでご活用ください。

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