関税ゼロ(9.1%▶︎0%)へ!!防護服をメキシコ・チリ・ペルーから輸入した場合の原産地規則

関税ゼロ(9.1%▶︎0%)へ!!防護服をメキシコ・チリ・ペルーから輸入した場合の原産地規則

動画解説はこちら!!

 防護服をメキシコ、チリ、ペルーから輸入した場合に利用できるEPAとその原産地規則について説明しました。メキシコは、2国間EPAとTPP11の2つから証明しやすい原産地規則を使って原産資格を得てください。チリ、ペルーは2国間EPA(日チリEPA、日ペルーEPA)のみです。

防護服の輸入通関 メキシコ・チリ・ペルーからの輸入

日本が締結している国や地域との間のEPAで原産性等の要件を満たせば、関税率は無税になります。今回は日本・メキシコ間、日本・チリ間、及び日本・ペルー間に関わるEPA(下記太字)の原産性の要件につき説明します。

シンガポール・メキシコ・マレーシア・チリ・タイ・インドネシア・ブルネイ・ASEAN・フィリピン・スイス・ベトナム・インド・ペルー・オーストラリア・モンゴル・TPP11・ EU

メキシコは利用できる協定が2つ(TPP11・2国間EPA)あります。

防護服のHSコードと関税率

防護服
 HSコード 6210.10-210
 関税率:9.1%(WTO協定税率)

防護服の原産地規則

日メキシコ EPA

類(上2桁)の材料からの変更

5106~5113, 5204~5212, 5307~5308, 5310~5311, の各項、54類、
5508~5516, 5801~5802の各項、及び60類の材料からの変更を除きます。

また、当該産品が、一方又は双方の締約国の区域において、裁断され、かつ、縫い合わされること又は組み立てられることが条件となります。

(参考)TPP11(日とメキシコ間で利用可能)

類(上2桁)の材料からの変更

5106~5113, 5204~5212, 5401~5402 の各項、5403.33~5403.39, 5403.42~5403.49の各号、5404~54.08, 5508~5516, 5801~5802の各項、5903, 6001~6006の各項の材料からの変更を除きます。

また、当該産品が一又は二以上の締約国の領域において、裁断され若しくは特定の形状に編まれ又はその両方が行われ、かつ、縫い合わされ又は組み立てられることを条件となっています。

日チリEPA

類(上2桁)の材料からの変更

5007, 5111~5113, 5208~5212, 5309~5311, 5407~5408, 5512~5516 の各項、及び60類の材料からの変更を除きます。

また、当該産品が、締約国において、裁断され、若しくは特定の形状に編まれ、かつ、縫い合わされること又は組み立てられることが条件になっています。

日ペルーEPA

類(上2桁)の材料からの変更

5007, 5106~5113, 5205~5212, 5306~5311, 5407~5408, 5512~5516, 6001~6006の各項の材料からの変更を除きます。

また、当該産品が、締約国において、裁断され又は特定の形状に編まれ、かつ、縫い合わされ又は組み立てられることが条件となっており、下記2つが他2つのEPAと違い追加されます。

  • 5402.32又は5402.33の非原産材料を使っている場合 ▶︎当該非原産材料の重量が産品全部の総重量の15%を超えない
  • 5509~5511の非原産材料を使っている場合 ▶︎当該非原産材料の重量が産品全部の総重量の25%を超えない

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