HSコードの特定の仕方

HSコードの特定の仕方

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HSコードとは?

先の記事で、関税削減にはまずHSコードの特定が必要とお伝えしましたが、どうやって貴社の商品や材料のHSコードを特定するか、その特定の仕方についてここでは具体例を使って説明します。

その前に、、そもそもHSコードって何??
という方も多いと思うのでまずはそちらから。。。

日本郵便様のHPから拝借しますと、、、

HSコードとは、国際貿易商品の名称及び分類を世界的に統一する目的のために作られたコード番号であり、貨物を輸出入する際の品目分類に用いる輸出入統計品目番号のことです。 輸出入統計品目番号は、輸出入されるあらゆる品目を9桁又は10桁の数字で表します。

ラベルの記載についてEMSラベルにある「HSコード」とは何ですか?

とあります。

HSコードは、貨物を輸出入する際には必ず記載する必要があります。日本では乙仲業者(通関業者)にお任せすることが多いので企業の方はあまり意識されていない事も多いかと思います。

従いまして、先日お伝えした通り、関税率はこのコード毎に決定されておりますので、関税率を知るためにはまず、HSコードを把握する必要があるのです。

HSコードの特定(具体例:テーブルナイフ)

それでは、一つHSコードを特定したいと思います。
例えば、分かりやすいものでテーブルナイフのHSコードを調べて見ましょう(たまたまテーブルにあったので。。。)。

先日お伝えした実行関税率表の最新版(2019年4月1日版)を開いて、内容を見てみましょう。

第1部から順番にみていきますと。。。。
第15部の第82類に「卑金属製の工具、道具、刃物、スプーン及びフォーク並びにこれらの部分品」とあります。
ここら辺かな。。。と目星をつけて、右の税率のところをクリックします。

そうするとこちらに飛びますので、そこを更にみていきます。そのままだと、見にくいので、左上の「印刷用表示」をクリックして、また上から見ていきます。

そうしますと、8211が「刃を付けたナイフ」となります。
その下を見ますと、やっとテーブルナイフが見つかりました。
HSコードは、8211.91.000になります。

やっと分かりました。一つの製品を特定するのにも一苦労です。テーブルナイフはたまたま関税率表にそのままズバリの記載がありましたので、特定し易かったですが、必ずしも記載があるとは限りません。
つまり、本当に合っているのかについては、税関に直接問い合わせるか、専門の通関士に確認する必要があります。また、国によって解釈が違う場合もあり、輸入時に輸入国によって修正されるケースもあります。

とにかく、HSコードを特定するのはとても面倒で、ややこしい作業だということが理解頂けたらと思います。

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