自動車の関税削減!日EUEPA 自動車部品 付加価値基準が厳しくなります

自動車の関税削減!日EUEPA 自動車部品 付加価値基準が厳しくなります

動画解説はこちら!!

 日EU EPAの自動車部品の一部(その他のシートベルト)のスケジュール(譲許表)は発効の2019年2月から徐々に下がり、6年後に撤廃されます。ただし、これらの付加価値基準は4年目から厳しくなるので注意ください(現在はEU側のスケジュールは2年目)。自動車とは厳しくなる時期が異なります。

8708  自動車部品

概要

・即時撤廃
・その他のバンパー▶︎4年目撤廃
・その他のシートベルト▶︎6年目撤廃
1年目〜3年目
▶︎MaxNOM60% or RVC45%
4年目以降
▶︎MaxNOM50% 又はRVC55%

具体例 8708.2190 その他のシートベルト

原産地規則(品目別規則)

基準レート4.5%で、毎年徐々に関税率が減っていき、6年目にゼロになります。一方、付加価値基準の基準は下記の通りだんだん厳しくなります。

関税分類変更基準:CTH(上4桁)
  
付加価値基準:MaxNOM50% 又はRVC55%

スケジュールと付加価値基準

<1年目〜3年目>

2019/2/1〜2020/1/31 3.8% MaxNOM60%以下 or RVC45%以上
2020/2/1〜2021/1/31 3.0% MaxNOM60%以下 or RVC45%以上   ←2021/1/1 UKGT:4%
2021/2/1〜2022/1/31 2.3% MaxNOM60%以下 or RVC45%以上

FOB価格  100万円
 非原産材料  45万
 原産材料   30万
 労務費、製造経費、利益、その他 13万
 港までの輸送費等 12万

MaxNOM 45÷(100-12)=51 ≦ 60% ⭕️
RVC   (100-45)÷100 =55 ≧ 45% ⭕️

<4年目以降>

2022/2/1〜2023/1/31 1.5% MaxNOM50%以下 or RVC55%以上
2023/2/1〜2024/1/31 0.8% MaxNOM50%以下 or RVC55%以上
2024/2/1〜2025/1/31 0.0% MaxNOM50%以下 or RVC55%以上

FOB価格  100万円
 非原産材料  45万
 原産材料   30万
 労務費、製造経費、利益、その他 13万
 港までの輸送費等 12万

MaxNOM 45÷(100-12)=51 > 50% ❌
RVC   (100-45)÷100 =55 ≧ 55% ⭕️

「4年目以降」から付加価値基準が厳しくなり、同じ条件だと原産性を取得できないケースがあることが上の計算から理解いただけると思います。

この記事に関するお問い合わせや専門家への無料相談はこちらから!

Translate »